そのやきいもやさんは、
「いも子のやきいも」。
ある日、子どもたちの気配を察してホワッとあらわれる。
小さなトラックに大きな魔法のツボをのせて。
あるときは、もっと小さなリヤカーを押しながら。
「いも子のやきいも」がやってくるとね、
近所の見慣れたはずの場所に、楽しみやワクワクが生まれるんだ。
「いも子のやきいも」が届けているのは、おいしいおいもだけじゃない。
「今日はやきいもの日だね」
「まだ残っているかなあ…」
「…おいもください!」
「いも子のやきいも」がつくっているのは、
寒い冬の日でもそんな風に親子が「寄り道」できるあったかな場所。
その寄り道がいつまでも思い出に残ることを願って、
きょうもこの町のどこかでおいもを焼いている。
そのやきいもやさんは、「いも子のやきいも」。
いよいよ焼き芋のシーズンになりました。
本格的に営業始めます。